(しかし、この中身には裏があります、それはまた別の機会で・・・)。
【外食】すき家のゼンショーがトップへ 低価格店舗の躍進が続く
(出所:日経ビジネスオンライン )
ゼンショーとマクドナルドの過去10年の業績推移はこちらから
2001年3月 340億円だった売上が
2010年3月 3,340億円にまで成長しています。
これだけの成長は主力ブランドの「すき家」だけで達成できるものではありません。
そう、ゼンショー拡大の背景にはM&Aがあります。
ココスジャパン
サンデーサン
なか卯
等々
ゼンショーはこれらの買収資金を自己資金ではなく、借金でまかなってきました。
同じ期間のBSの推移を見るとそれは明らかです。
| ゼンショーのBS-過去10年 |
そして、ほとんど同じ分だけ借金(短期借入金、長期借入金の合計)も増えています。
確かに、ゼンショーの成長は目をみはるものがありますが
一方、借金への依存度の高さにたじろいでしまいます。
ゼンショーの企業スローガンは
「食べる物に、世界一臆病な企業でありたい。」(出展:Wikipedia)だそうですが
ゼンショーの資本政策は、極めてアグレッシブといえるでしょう。
さて、ゼンショーをここまで突っ走らせたエンジンは一体なんなのでしょうか?
◆創業一族の猪突猛進
それはオーナー経営者の存在です。
ゼンショーは創業者の小川社長(&関連会社)が株式の半数近くを持つ同族色の強い会社です。
つまり、ゼンショーは小川社長の気持ちの趣くままに突き進んで行ける(いい意味でも悪い意味でも)会社なのです。
普通に考えたら、成長性の限られる(と思われている)日本の外食産業に、これだけの投資はできません。
しかも、おもいっきり借金をしてまで・・・
この点、吉野家HDとは大きく異なっています。
吉野家HDは伊藤忠が筆頭株主で、代表の安部社長は雇われ社長です。
ゼンショーのような思い切った資本構成は取りづらいのでしょう。
| 吉野家HDのBS-過去10年 |
左側の資産の内訳は似ていますが
右側の資本構成がゼンショーのそれとは大違いです。
翻ってゼンショーですが、その有利子負債の多さはまるでインフラ産業のようです。
インフラビジネスが借金に依存できるのは、その事業安定性が高いからこそです。
いくら「食」が毎日欠かせないものとはいえゼンショー以外にも選択肢はいくらでもあります。
とするとゼンショーの小川社長はきっと違う「絵」を見ているに違いありません。
どんな出口戦略を描いているのか?おっかなびっくりな気持ちで見守っています。
