2011-11-09

モバゲーが横浜ベイスターズを買収しようとするホントの理由

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DeNAが、赤坂を地盤に不動産業を営む持ち株会社から、プロ野球球団を買収することが先週決まりました。ということで、今回は、「横浜DeNAベイスターズ」どうなの?をお送りします。

◆ DeNAのバランスシートと横浜ベイスターズを比べてみた

DeNAの財産と比べてどれくらいのインパクトがあるのでしょうか?

買収総額95億円(ベイスターズの株式65億&プロ野球機構への加盟金30億)とDeNAの財産を比較してみましょう。
ベイスターズ買収総額とDeNAのバランスシート比較(2011年3月時点)(単位:百万円)
2011年3月末時点でDeNAは現金626億円を持っています。絵に描いたようなキャッシュリッチ企業です。これから見ると、95億円という数字はそこまで大きなモノには見えません。


◆ 「年間赤字20億!」だから何なの?


ベイスターズの運営コストは、年間20億の赤字と言われています。さてこのこの「20億」という数字はどういう意味があるのでしょうか?

ベイスターズの運営「だけ」を考えると20億の赤字はやってられない数字です。

しかし、球団運営には「広告宣伝」の機能があります。DeNAは株式会社横浜ベイスターズの株式取得に関するお知らせ」で、ベイスターズ株取得の目的を以下のようにあげています。

  1. 日本プロ野球界発展への寄与
  2. 地域社会への貢献
  3. ブランド価値・知名度の向上
・・・建前、建前、本音といったところでしょうか?さて、DeNAは実際にどれくらいの額を広告宣伝に使っているのでしょうか?見てみることにしましょう。
DeNAの総費用・広告宣伝費の推移(2010年第1四半期-2011年第2四半期)
DeNAの総費用と広告宣伝費の推移を表したのが上のグラフです。DeNAは毎四半期ごとに50億ほど使い続けています。

DeNAにとって広告宣伝費は、顧客獲得のためにダイジなコストです。とすると、年間「わずか」20億の赤字で各種マスコミが「DeNA」を連呼してくれることを考えると、安すぎる出費といえるのではないでしょうか?

しかも、球団運営であればDeNAの既存の顧客である10~30代「以外」の層の認知度を上げることができます。

◆ 「M&Aは歴史を買うこと」

「M&Aは時間を買うこと」、というのはよく使われる表現です。

時間は積み重なることで歴史になります。とすると、「M&Aは歴史を買うこと」と言い換えることができるでしょう。

「無料です!」をうたうソーシャルゲーム会社は歴史はありませんが、その営業利益率は40%・50%にも上り、超ボッタクリ高収益です。これはある意味、弱者から搾取しているともいえるものです。

とすれば、「新参者を排除しろ」「弱者を救済しなくては!」という声が上がってもおかしくありません。

これに対し、DeNAは、歴史を買い、広告宣伝費を払うことで既存の勢力との融合を意図していると言えるのではないでしょうか。

「ベイスターズを傘下に収めることは、収益性の低下に繋がる。」そういった思惑か、このところDeNAの株価は軟調に推移しています。

たしかに、短期的に見れば収益性の低下は免れません。

しかし、不祥事リスクを軽減することで「細く長く」(それでも他の企業からすれば信じられないくらいの「太い」収益性ですが・・・)収益を搾取する構造を構築しようとしているのかもしれません。

◆ 搾取の構造は続くのか?



GREEの福山雅治さんといい、最近はイメージ重視のCMが多いですよね・・・
ターゲットとする顧客層が変わりつつあるのでしょうか?

そんなDeNAのCMに、大好きな新垣結衣さんが出演していてなんだかショックです・・・。

オリンパスの事例では、既存のガバナンススキームではなくfactaという草の根メディアがその不公正さを是正するスタートになりました。とすると、将来的に、「ソーシャルゲーム会社」を「ソーシャルネットワーク」が破壊する。ということがおこるかもしれません・・・。

1回飛ばしになりましたが、次回はGREE「ARPU」急上昇の秘密をお届けします!




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